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イタリア学会参加について

こんにちは。ヘアー&スキンクリニック技術統括医師の長井です。

少し時間が経ってしまいましたが、2024年5月に行われた
イタリアの毛髪学会SITIR “Società Italiana di Tricologia”   https://www.sitri.it/
略して「シートリ」という学会に参加しました。

17年以上前からイタリアの毛髪学会には参加していたのですが、
コロナのために海外渡航が難しくなり、4年ぶりの参加となりました。
「シートリ」は国内外から植毛医師だけでなく毛髪治療関連の医師が集まり、
毛髪治療全般に関して討論するヨーロッパでは最も盛んな毛髪学会の一つです。

今回は我々が行っている長井式植毛の中で、「秘伝中の秘伝!」
(と言っても自分で編み出したのですが、)を世界で初めて発表することにしました。

本当は死ぬまで内緒にしておこうと思っていたのですが、私もいい年齢になってきたし、良い内容はみんなと共有することが植毛の発展にもつながるし、
何よりも一朝一夕で真似られるものでもないということで、
「正面から見ても、側面から見ても既存の毛と馴染む毛穴の作り方」について
発表することにしました。

イタリアでの発表は10年前から稚拙ですがイタリア語で発表することにしていて、
イタリア人以外の方にも理解してもらう為、スライドは英語で書いて
1回で2粒おいしい?方式です。

今回は渾身の内容と思って演題を送ったところ、本当にありがたいことに表彰されました。
近年では2023年に韓国の学会でも賞をいただいたのですが、
イタリア学会は参加する国の数が格段に多いので、
その中の受賞は何ともいえないうれしさでした。

実際は発表の前日の懇親パーティの中で壇上に呼び出されて、表彰をしていただき、
その時は元気だったので雄弁にイタリア語で感謝の言葉と発表の内容を説明しました。

そんなアジア人はいないのでととてもウケたのですが、
当日は急激な時差ボケと緊張でメロメロになってしまい
うまくイタリア語が出てこなかったのは、ほろ苦い思い出でした。

学会中はイタリア学会長のDrアンドレアマリアーニや
イタリア人なのに旧友のようなDrピエロ.テッサウロとも親交を深め、
アメリカ毛髪外科学会(専門医制度)の昨年の会長で親友のDr.ティモシーたちとも
懇親会でいろいろな話をして、とても実りある機会となりました。

帰国後は来年の学会に向け、イタリア語の練習に励んでいます。