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AGA治療薬の効果が出るまでの期間と初期脱毛について

こんにちは。ヘアー&スキンクリニック新宿院の院長の髙平一成です。

患者さんのご質問でとても多いのが、AGAの投薬治療に関する事です。

今回はAGA治療薬の効果が出るまでの期間と初期脱毛について紹介していきます。


AGA治療薬の種類

AGA治療薬には主に3種類あり、それぞれ別の薬であるためAGA治療薬の効果が出るまでの期間は一概には言えません。

AGA治療薬は主に以下の3種類で、効果も違っています。

フィナステリドAGAに対して脱毛抑制効果
ミノキシジル(塗り薬)発毛剤
ミノキシジル(飲み薬)発毛剤(国内未認可)

上記のAGA治療薬の他にビタミンやサプリメントを補助的に併用することもあります。

AGAの投薬治療

AGA(男性型脱毛症)は進行性の病気です。

AGAの投薬治療ではフィナステリドとミノキシジル(塗り薬、飲み薬)を併用することで、脱毛を抑制しながら発毛を促すことができます。


AGA治療薬の効果の見方

AGA治療薬の効果を判断するには客観的な視点が必要です。

患者さん自身が毎日鏡を見ていても、鏡を持つ角度などによって髪の毛の見え方は変わり、客観性がありません。

当院では客観的にビフォー・アフターを確認するために最低12枚の画像を撮影します。

正面・右側面・左側面・前頭部、髪の毛を上げて正面・右側面・左側面、少し角度を下げた前頭部・右側面・左側面、後頭部・頭頂部など様々な角度から髪の状態を撮影します。

またマイクロスコープで髪の状態を確認し、投薬治療を開始します。


AGA治療薬の効果が出てくる時期

AGA治療薬の効果が出てくる時期は患者さんにもよりますが、大体治療開始6か月後から投薬効果が現れてきます。

早い方では3~4か月で効果が見られる方もいます。

特にノーウッド・ハミルトン分類Ⅳ~Ⅴ型の患者さんの場合は、明らかに髪の毛が薄くなっているのでAGA治療薬の効果がわかりやすく、よくなっていることが実感できます。

ハミルトン分類Ⅰ~Ⅱ型の方はほとんど薄毛になっているかどうかわからない状態でもあるので、AGAの進行度合によって投薬治療の効果を感じやすいかどうかの差があります。


AGA治療薬による初期脱毛について

医学的には明言されていませんが、実際にAGA治療薬の投薬を始めて1~2か月後に2週間前後~1か月程度、一時的に抜け毛が多くなる患者さんがいます。

しかし、抜け毛が終わって1か月くらいたつと一気に髪の毛が増えてきます。

初期脱毛の原因についての見解

明確な医学的根拠があるわけではないのですが、AGA治療薬の投薬開始によって、頭皮の中にできる新しい毛根はいい毛根になっており、AGAになった悪い毛根を早く追い出した結果、一時的な抜け毛増加に繋がるのではないかと考えています。

また、これまでの経験に基づくと、年齢的には、特に40代までの患者さんに初期脱毛の症状は多く見られ、50代以上の方にはあまり見られません。

以上が、経験値をベースとした当院の見解です。


AGA治療薬の効果が出ない場合

6か月の投薬治療後も効果が見られない場合でも、12か月は投薬治療を継続し経過を見ることをおすすめします。

12か月投薬治療を行っても全く効果が出ない場合、患者さんによっては治療を諦める場合もあるかもしれません。でも、薬の服薬量を増やすという選択肢もありますので、医師とよく相談されることをおすすめします。