ドクターブログ
◇◆◇【第1回】植毛医師 髙平自身の植毛 長井式ラインスリット植毛手術後の経過について【手術直後から植毛7日後まで】◇◆◇
こんにちは。ヘアー&スキンクリニック新宿院院長の髙平一成です。
今回の記事のテーマは、「【第1回】植毛医師 髙平自身の植毛 長井式ラインスリット植毛手術後の経過について【手術直後から植毛7日後まで】」です。
ぜひ最後までお読みいただければと思います。
実は私、髙平は、2024年8月3日に4回目の植毛手術を受けました。
術式はもちろん、「長井式ラインスリット植毛🄬」で長井先生より直々に受けました。
私がこれまでに受けた3回の植毛手術をご紹介します。
1回目と2回目は韓国で、2009年ごろにハエギワから前頭部に植えました。
3回目は長井先生による長井式植毛の手術を、今から約4年前(2020年)に受けています。
最初の2回はFUTでChoi式植毛を受けたものの十分な結果を得られませんでしたが、3回目の植毛手術を長井先生から受けて、劇的に良くなりました。
3回目以降は内服薬も毎日飲んで、全体的に毛量が増え、髪のハリやコシが出てきました。
地肌が透けていた頭頂部は内服薬で気にならなくなりました。
でも前頭部は内服で良くなり切らない部位があって、そこに4回目の植毛を受けることを決めました。
毎日クリニックには薄毛に悩む患者さんが来てくれているのに、僕が薄毛じゃ、説得力がありませんから。
アトピー皮膚炎の程度が強い事と植毛が4回目になる為、通常の植毛の術後よりも、赤みや腫れが見られると思われます。
それでもダメージが抑えられる長井式植毛を行ったおかげで、術後の痛みや赤みや腫れが最小限ですみました。
それでは、植毛7日後までの状態をお見せします。
【手術前】
手術前の写真です。
ハエギワがぼんやりして、前頭部まで地肌が見えるくらい薄毛が進行しています。
今回のデザインは、前頭部に1,104グラフトを移植しました。
【手術中から手術直後】
まずは後頭部からドナーの採取を行います。
<図1>
後頭部の採取部位からドナー採取を行った状態です。前回(3回目の植毛:FUE)の採った箇所を避けて、均等にまんべんなく採取されているのが分かります。
<図2>
移植部位の前頭部に、マイクロブレードという極細のメスでラインスリット(線状毛穴)を作成した状態です。
赤みはありますが出血はほぼ止まっています。出血が少ないので、カサブタもできにくいです。
【植毛1日後】
手術から一夜明けた、植毛1日後の写真です。赤みはほぼ消えています。
前頭部の移植部位が一部紫色に見えるのは、移植株の植え込みの際に、極細のラインスリットを少しでも探しやすくするために、塗布した色素が少し残っているからです。
痛みや痒みはありません。移植部位は、洗面器に入れたぬるま湯を手のひらですくってかけながら、優しくチャプチャプと洗いました。後頭部はやや感覚が鈍い感じが残っていました。
【植毛2日後】
植毛2日後の写真です。大きな変化はありません。
日常生活にも支障はありません(この日が休日だったので、買い物に出かけた出先で撮影した写真です)。
後頭部の移植毛を採取した部位の画像からは、移植毛が均等に採取されているのが分かると思います。
【植毛4日後】
植毛4日後の写真です。よく見るとハエギワがはっきりしてきました。
坊主にしたおかげで少しの変化も分かりやすいですね。
(注;必ずしも坊主にしないと植毛を受けられないと言うわけではありません。)
ラインスリットなので移植部からの出血によるカサブタはできていないのですが、重度のアトピー体質のため前頭部にニキビができてしまいました。
このニキビは最終的な植毛の出来ばえ(結果)には影響ありません。
【植毛5日後】
植毛5日後の写真です。
特別な変化は認めません。
【植毛6日後】
植毛6日後の写真です。
後頭部はさらに伸びて採取部位は全く気にならないです。
前頭部のニキビは一部潰れてしまったものもありました。
【植毛7日後】
植毛手術から1週間経ちました。植毛による赤みやカサブタは無くなりました。
頭皮ニキビは気になりますが、植毛手術を検討されている患者さんにお見せしても、「植毛手術をしたとは全く分からない」と言ってもらいました。
引き続き、植毛手術後の経過をUPしていきますね。