ドクターブログ
男性ホルモンが強いと薄毛になるのか？
こんにちは。ヘアー＆スキンクリニック新宿院院長の髙平一成です。
患者さんのご質問でとても多いのが「なぜハゲるのか？」「なぜ薄毛になるのか？」という事です。
今回は男性ホルモンが強いと薄毛になるのかについて紹介していきます。
男性ホルモンが強いとは
男性ホルモン（テストステロン）の量は主に血液検査で調べます。
- 性欲が強い
- 体毛が濃い
などの理由で「男性ホルモンが多い」と感じている方が多くいますが、性欲は個人の思考の問題で、体毛に関しては遺伝です。
そして、男性ホルモンは量を測定するものなので「強い」「弱い」という表現をしません。
男性ホルモンが多いと薄毛になるのか？
男性ホルモンが多いからと言って薄毛の原因にはなりません。
AGAは男性ホルモン（テストステロン）の多さが原因で発症しません。
テストステロンはAGAの進行に関わりがありますが、DHT（ジヒドロテストステロン）の方がその影響は大きく、DHTがAGAの進行に及ぼしている影響はテストステロンの5倍と言われています。
DHTが毛乳頭に結合してAGAは進行しますが、DHTに組み込まれている遺伝様式に依ってAGAの進行の仕方は変わってきます。男性の親族の中にAGAの方がいる場合、AGAの進行速度は男性の親族（祖父・父など）と似てくる可能性があるのは遺伝の為です。
筋トレをすると薄毛になるのか？
そもそも、筋肉トレーニングをすることで男性ホルモンが大量に増加することはありません。
男性ホルモンのテストステロンとDHTは別物として考えて大丈夫です。
筋トレが原因で薄毛になるとしたらプロスポーツ選手は全員薄毛という事になってしまいます。
髪の毛が気になるからといって、好きなスポーツやトレーニングを我慢する必要はありません。
気にしすぎは良くない
自身の生活のＱＯＬ（生活の質）を上げるためにも、髪の毛を気にしすぎて好きなものを我慢する必要はありません。
将来的な薄毛が気になるのでしたら、日ごろからできる限りのケアと対応をして、もしＡＧＡになった場合は早めに投薬治療を開始し、進行を抑えることが重要です。