最新情報は
公式SNSで

長井式ラインスリット植毛

長井式ラインスリット植毛とは

長井医師の25年間の植毛医師としての経験と、長井医師の師匠であり、世界的な植毛の権威である「ロン・シャピロー医師」から学んだ世界のスタンダードな術式をベースにして、日本人向けに改良を加えて作り上げたものです。

2023年に登録商標を取得しました。

2023年に登録商標を取得しました。

長井式植毛とは

長井式植毛について知りたい方は下記動画をご覧ください。

【長井式植毛】4つの特徴を完全解説!

6分でわかる!長井式植毛が14工程もある理由とは?

①長井式植毛の14工程

1. 病歴聴取とマイクロスコープを使った適切な診断
2. AGAの程度に合わせた将来も自然に見えるための理論に基づく移植部デザイン
3. 移植部面積の大きさと、最も効率の良い30株 /cm2の密度から計算する正確な移植株数
4. ドナー採取部位の上下、左右の可動性チェックと以前のオペや外傷歴から安全な採取部位を判断
5. 麻酔は患者さまと医師の意思の疎通が可能な、局所麻酔と神経ブロック麻酔で行う
6. 採取部位に1cm2のマス目を5個以上書いて、平均密度を計算
7. FUEにおいてはこの密度の25%までの採取株数として、採取株数に応じて、6cm2のマス目を複数書き、均等に採取を行い、頭皮が透ける事を防ぐ
8. マス目毎に必ず10株以上のテストくり抜きを行い、切断の有無を確認して採取率を上げる
9. FUSS においては平均密度を参考に、紡錘形ではなく下弦の月型のデザインと採取部位の高さを1-1.2センチに設定
10. 二段階切開法で毛根切断を1%未満に抑える
11. 二段階縫合法で縫合部位の無毛部位を可能な限り2ミリ以内にとどめる
12. 株分けはマンティス実体顕微鏡を使用して、一本毛は0.8ミリ、二本毛は0.9ミリ幅、眉毛は0.7ミリ幅の涙目型に整える
13. 毛穴作成は移植部に残って生えている既存毛の流れや角度などを参考に、マイクロブレードでラインスリットを作成
14. 移植は二本のセッシを使い、極小の毛穴に丁寧に移植する

②診断・デザイン

②-1 正確な術前診断

術前に手術の適応があるか否かの診断を確実に行います。一般的な男性型脱毛症や女性型脱毛症であれば手術の適応となりますが、円形脱毛症や膠原病などの自己免疫性疾患に伴う、炎症性脱毛症に毛術を行うと、炎症が更に強まり更に脱毛が悪化する可能性もあり、この判断を誤ってはなりません。そのために詳しい病気の聴取やマイクロスコープによる 脱毛部の診断を正確に行うことは必須と考えています。

②-1 正確な術前診断
②-1 正確な術前診断
②-1 正確な術前診断

②-2 個々のうす毛の程度と既存毛に合わせた オーダーメイドのデザイン

植毛の結果がかっこよく見える事以上に、将来を見据えて自然に見えるデザインを行います。AGA男性型脱毛症の特徴は、ハエギワからうす毛が始まり、やがてその境界線が不明瞭になってしまうことです。そうすると顔と有毛部の境界線が不明瞭になってしまい、ぼやけた印象に見えてしまいがちです。
顔の四隅を「がくぶち」と仮定すると、上の「がくぶち」がなくなってしまいます。これがぼやけた印象の理由となります。これをがくぶち効果といいます。「がくぶち」さえ再生されれば、顔の印象は劇的に変わります。

②-2 個々のうす毛の程度と既存毛に合わせたオーダーメイドのデザイン
②-2 個々のうす毛の程度と既存毛に合わせたオーダーメイドのデザイン
②-2 個々のうす毛の程度と既存毛に合わせたオーダーメイドのデザイン

そのためハエギワを低くする事よりも、その境界を明瞭にすることが、より重要となります。われわれはこの大原則に則りデザインを行います。
両眉毛の上縁を結んだラインからハエギワの正中までの距離を計測して、これが正常範囲といわれる7cmから10cmの間であれば、最大でも1cm以上は下げないようにします。
植毛の教科書においてもハエギワを下げすぎると、将来うす毛が進行した際に、移植毛の上に脱毛部位が出来るというひどい結果になるため、これは避けるべきとされています。

この画像の移植毛で作られたハエギワの高さは、眉毛の高さから 5.5 cmしかなく、過度に低い為、このような結果を生み、修復は非常に困難となります。
又、M字と言われるハエギワの左右端の頂点に関しても、角度をやや鈍角に修正をすることがあっても、完全に丸くすることはありません。もしこれを丸くしてしまうと女性のハエギワになってしまい、とても不自然だからです。これに加えて側頭部もうす毛が進んでいる場合があります。これが進めばやはりハエギワの左右両端が広がって見えます。
そのためここに移植毛の為の毛穴120個程度を追加します。 これだけで又、劇的に外観が変わり、この部位のうす毛が進行しても、ハエギワ両端の角度はほぼ変わらなくなります。

②-2 個々のうす毛の程度と既存毛に合わせたオーダーメイドのデザイン

②-3 適切な移植株数の算出

移植部のサイズに合わせて適切な移植株数を決めます。一般的な毛穴の数は、1 cm2あたり50から80毛穴になりますが、最も効率がよく皮膚のダメージも少なく、生着もしやすい密度とされている、1 cm2あたり30毛穴を作成します。全ての症例で移植部位の面積を計算して、直接患者さま本人にも鏡で確認してもらいます。
例えば移植部面積が32cm2であれば
32cm2×30毛穴/cm2=960毛穴 960グラフトが必要となります。

②-3 適切な移植株数の算出

③移植毛の採取

③-1 長井式FUE

均一な密度で移植毛を採取します

後頭部の採取部頭皮が透けることを防ぎます。FUEで採取を行う場合、既存の髪の毛の密度の最高25%までの採取であれば、採取部位が透けて見えることは少ないとされています。これに加えて均等に採取することも重要です。 その為、全例 後頭部採取部位に1cm2のマス目を5個書き、平均の密度を計算して、その25%を上限に採取するようにします。更に 2 cm × 3 cmのマス目を採取グラフト数に併せて書き、ここから均一に採取することで、頭皮が透けないようにしています。FUT(FUSS)採取法においても、移植グラフトの 採取部の平均の密度を計算することで、採取部の面積を正確に決めることが重要です。

詳細な長井式植毛FUEについて、ドナー採取部位の決定

AGAの影響を受けにくいとされている後頭部耳介から2cm上を上限に採取可能な部位を確認します。

採取部位の密度測定

次に採取部位に1cm2のマス目を5個書き、それぞれのマス目の毛穴の密度の計測を行い、平均の密度を計算します。

平均密度の25%を上限に採取可能な株数を算出

移植株の過剰採取を行うと後頭部がすけて見えてしまいます。この密度の25%を上限にFUE採取を行えば、過剰採取になりにくいとされています。

採取部位の密度測定

採取部位面積の決定

次に採取目標グラフト数をこの採取可能密度で割れば、採取可能面積がわかります。

マス目の作成

この面積に合わせて2cm × 3cmのマス目を作成して、例えば後頭部の密度が平均で 62FU/cm2だとすると62FU/cm2×0.25 = 15.5FU/cm2 採取目標グラフト数が、1600グラフト(FU) とすると、採取面積は1600FU÷15.5FU/cm2 = 103.2cm2となります。
マス目は6cm2なので103.2cm2÷6cm2 = 17.2マス目 = 18マス目からの採取となります。

採取部位頭皮の状態のチェック

マイクロスコープで1本毛、2本毛、3本毛、FF (家族性毛包) の分布を確認します。FFが多い場合は、FFの中には4から7本の毛球が入っており、毛根切断を起こす可能性が高くなるため、できるだけこれを避けて採取します。

採取部位面積の決定

次に頭皮の可動性を上下、左右に関して計測します。

可動性が高いということは、頭皮が柔らかいという事につながり、採取しやすい可能性が高まります。逆に頭皮の可動性が低ければそれだけ組織が硬いことが想像され、毛球と毛球下組織との結びつきが強い可能性が高くなります。

そうするとFUEパンチの回転数をより高く変更したり、頭皮に対してより深くパンチを挿入したりする必要があり、その結果毛根切断が増える可能性も出てきます。
これらを元にFUEを行います。基本的に左側下端のマス目から進めていきますが、まず10パンチしたら必ず株を引き抜いて、毛根切断の有無と株のクオリティを確認します。

この時点で問題なければ、採取を進めますが、新しいマス目に移動するたびに定期的な採取株のチェックを続けます。ここで採取に関して微調整が必要な場合は、随時行っていきますが、それでもうまくいかない場合はFUEデバイスを変更します。
その場合はパンチニードルを切れ味はいいが切断が起きやすいシャープパンチから、serrated パンチに変えたり、それでもうまくいかない時はパンチを回転ではなく、時計周りと反時計回りに発振させて採取を行うことができるシステムに変えたりして対応を行います。

次に頭皮の可動性を上下、左右に関して計測します。
次に頭皮の可動性を上下、左右に関して計測します。

採取する株の選択をする場合、頭皮の密度が均等に保たれることが一番ですが、できるだけ2本毛をメインに採取します。3本毛以上の株は毛根切断の確率が高くなりますし、それをメインで採取すると頭皮の密度が想像以上にさがってしまうからです。
2本毛でも皮下でお互いの毛球が離れているsplayは選択しないことが切断率を軽減する為に必要です。

この様に明らかに2本が離れて見えるものは皮下でも分かれている可能性高いため、採取は慎重に行います。
必要な採取数を確実に採取していくために、1グリッド目の毛根採取率を出し、正確な採取ができているかを確認して、同時にパンチの数を計算します。
長井医師は両手を使い、左側と右側の両方からFUE採取と引き抜きを同時進行で行います。

次に頭皮の可動性を上下、左右に関して計測します。

③-2 長井式FUT(切る手術)

長井式植毛FUTの特徴は、大きく分けて2点です。

1. 毛根採取率99%の実現

通常のFUTでは、90%前後の毛根採取率です。しかし、長井式植毛FUTですと、毛根を傷つけずに、たくさんの移植株を採取できるため、毛根採取率は99%になります。なぜここまで変わるかというと、2段階切開という方法をつかうからです。見えない毛根を見える状態にして、毛根を切断せずに頭皮のみを切開します。この方法のため、高い毛根採取率を実現します。

2. 傷跡がほとんど残らない

FUTは頭皮を切る植毛術なので、傷跡が大きく残るのが通常です。しかし、長井式植毛は、独自の方法により、傷跡はほとんど残らないFUTを実現しています。通常のFUTだと、大きな傷跡ができるため、短髪にできない方もいます。また、AGA治療をやめた場合、頭皮に傷があるため、かつらで傷を隠すしかない方もいます。長井式植毛FUTなら、ほぼ傷が残らないので、上記の心配は解消されます。

長井式植毛FUTの流れ

長井式植毛FUT (FUSS) に関してより詳しく知りたい方の為に、長井医師がイタリアの学会で2007年に発表した内容と共に説明します。 後頭部の頭皮を部分的に切除して、そこに含まれる髪の毛を移植株として使う方法です。
その際に第一に大切なことは後頭部の状態を確認することです。 その項目は

後頭部の柔らかさ 硬いと傷になりやすい
後頭隆起の形 隆起し過ぎていると過度の張力がかかる
後頭動脈の走行 位置を知り切断を避けたい
襟足の柔らかさ 襟足が長いと下の方からの皮膚採取に制限がある
後頭部の手術やケガの有無 瘢痕化のリスクとなる

この後で採取部位を決めますが、安全なのは耳介上縁から2 cm までの部位とされていて、ここには後頭隆起があるため、 採取デザインの候補は、

1) 後頭隆起より上方
2) 後頭隆起直上
3) 後頭隆起より下方

の3か所です。3. 1. 2の順番で採取に適しています。
複数回のFUSSを行う場合に毎回同じところを切ると、その部位が瘢痕化する可能性が出てくるので、1回目は左側に寄せて、2回目は右側に寄せて、3回目は又左側に寄せて採取します。この工夫で切除線が重なることをできるだけ避けて瘢痕を作りにくくします。

長井式植毛FUTの流れ

採取頭皮の面積は、頭皮の1cm2にある毛穴の密度を1か所計測して、採取予定株数を元に計算します。
採取のデザインは一般的な紡錘形ではなく、三日月型にします。紡錘形では正中と両端では上下切開の距離が同じではないため、過剰な緊張がかかるとやはり瘢痕のリスクがあるからです。

髪の毛の生えている角度は、生えている位置が 1cm 離れるだけでもまるで異なります。 その為、1回で切開を行うと毛根切断の可能性があがります。
ヘアートランスプランテーション第5版のチャプター9C2にも掲載されていますが、長井式植毛では2段階切開法を行います。まず最初の切開では頭皮上に見えている毛の切断を避けるように、皮膚表面から1mm程度の深さで丁寧に行います。次に切開の左端から頭皮を引き離すように引っ張りながら、毛球がみえる深さまで2段階目の切開を進めて、毛球の全貌が見えたところから皮膚を剥ぐように採取します。
この作業を行うことで毛根採取率はほぼ全例99%以上となります。

長井式植毛FUTの流れ
長井式植毛FUTの流れ
長井式植毛FUTの流れ
長井式植毛FUTの流れ
長井式植毛FUTの流れ
長井式植毛FUTの流れ
長井式植毛FUTの流れ

更に瘢痕を防ぐため、2段階縫合を行います。まず張力に最も強い帽状腱膜縫合を行います。
その際に使う糸はPDS2といい、2ヶ月ほどの間、縫合部位にかかる張力の50%を受け持ってくれます。次に変形マットレス縫合を行います。
これは最も血液循環が悪く張力も強くかかる皮膚断端を保護する縫合です。とても面倒なのですが、その代わり効果は絶大だと思います。全ての工程を丁寧に行い極力無駄な出血をさせないため、電気メスでの焼灼も最低限で行います。結果的に張力軽減と循環の確保が有効だと考えています。

長井式植毛FUTの流れ

④株分け

3D実体顕微鏡を用いて採取した株を均一なサイズの移植株に株分け

実体顕微鏡は採取株が立体で見えることで、より正確な株分けが可能となり、加えて人間工学に基づいた姿勢で行える為、長時間の作業でも疲れが少なく安定した株を作ることができます。

0.8 mm、0.9 mmの幅の線状の毛穴の大きさに正確に合わせる為、採取株も1本毛は 0.8 mm、2本毛は 0.9 mmとそれぞれを均等な大きさにします。
この大きさを合わせることで、新しい毛穴にぴったりとフィットするようになり、血漿成分からの栄養も得られやすくなることで生着率の向上も期待できます。

これに加えて出血も抑えられるために、カサブタもできにくくなります。 株分けを行う前のFUE採取株では、マイクロブレードの大きさに合いません。
もしホールスリットであればここまで面倒な株分けは必要ありませんが、術直後から外観はとても異なります。そこまでしてでも美しい結果を求めます。

④株分け
④株分け
④株分け
④株分け
④株分け

⑤毛穴作成

⑤-1 優れた美しい毛穴を作るための秘訣

新しい毛穴を作るときに最も気をつかうことの一つが、自然に見えることです。自然に見える為にはそこに生えている毛穴を真似て、新しい毛穴を作ります。
この時によく言われるのが、毛の角度、毛の流れを再現するということですが、長井式植毛ではこれに加えて毛の向きと毛質も考慮に入れます。これについての詳細は企業秘密ですが、例えば毛の流れや角度を再現したくても、移植株よりも大きな毛穴であれば、中でぐらぐらして、角度も流れも正確には再現できません。
この点でもラインスリットが優れているのです。

⑤-1 優れた美しい毛穴を作るための秘訣

⑤-2 水平でも垂直でもない長井式植毛のラインスリット切断面

植毛を行う際のラインスリットの断面は、縦の断面か、横の断面か、よく議論されます。しかし長井式植毛の切断面はどちらでもありません。生えている毛に合わせるからです。これが自然な美しさの秘訣です。

⑤-2 水平でも垂直でもない長井式植毛のラインスリット切断面
⑤-2 水平でも垂直でもない長井式植毛のラインスリット切断面

⑥株の移植

⑥-1 繊細な株の移植

0.8mmや0.9mm径のブレードで開けられた微細なラインスリットに対する移植は、非常に正確で精密な技術が必要です。その毛穴の表面積は 0.8mm×0.1mm = 0.08mm²の大きさしかありません。ここに挿入する移植株の断面の方が大きい場合がほとんどです。この新しい毛穴に移植するには、頭皮に開けられた毛穴の角度、向きを正確に見極めて、毛球を壊さないようにセッシでこれを丁寧に持ち確実に植えなければなりません。しかも移植毛を1株だけ植えればよいわけなどなく、移植に必要な株数を確実に植えなければならないため、常に安定した持久力も必要になります。これに加えて迅速に行う事も必要になります。

⑥-1 繊細な株の移植

⑦長井式植毛のこだわり

⑦-1 全ての工程を医師が行う

ラインスリットを作成しての植毛手術で、全ての工程を行う医師は非常にまれです。植毛手術の工程は、移植毛の採取、移植部へ毛穴の作成、株分け、それと実際の移植と大きく分けて4工程になります。
この中で実際に医師が行う工程は、移植毛の採取、移植部へ毛穴の作成の2工程のみです。あとは専任の株分けスタッフと移植スタッフが行います。これが標準ですので悪いとは申しません。しかし株分けすることで今回の株の状態がすぐわかりますし、自分で作成した毛穴に自分で移植することですべての工程を完結することができます。この感覚は自分で植物の種を植えて、土を整えて肥料をあげて実った果実を収穫する感覚にも似ています。何より自分で作った毛穴だからこそ、だれよりも正確に速く植えることができるのです。

⑦-1 全ての工程を医師が行う

⑦-2 全ての工程を両手で行う

FUTの切開やFUEの採取に加えて、毛穴作成と株の移植の行程のすべてにおいて、それぞれの部位に合わせて両手を使って行います。これを行うことで、より精緻な結果をもたらすことができます。これは長井医師ならではの特別な技術になります。

⑦-2 全ての工程を両手で行う
長井式植毛FUT左手採取

長井式植毛FUT左手採取

長井式植毛FUT右手採取

長井式植毛FUT右手採取

長井式植毛FUE左手採取

長井式植毛FUE左手採取

長井式植毛FUE右手採取

長井式植毛FUE右手採取